壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

首無の如き祟るもの 三津田信三

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首無の如き祟るもの 三津田信三
原書房 2007年 1900円

コージーなものが続いたので、そろそろ別のテイストのものが読みたくなりました。ホラー風味のおどろおどろしい題名は好みです。たまには図書館の予約の列に並んで人気のミステリを読もうとやっと廻ってきた本なのに、えっ、シリーズ三作目ですか。でも、一作目から読むにはエネルギー不足なので、そのまま読了しました。

とにかく面白かった!ホラーは風味だけで、本格ミステリでした。たまには、本格ミステリもいいものです。山奥の名家にまつわる祟り、奇妙な習俗、駐在所の巡査、たくさんの首無死体は、横溝正史の世界です。動機こそすべてを解く鍵でした。なるほどね~。凝った作りで、最後のどんでん返しを楽しめました。それも何回も!何回も!

登場人物の名前も凝りに凝っていて、探偵役(探偵役なのかは不明で、シリーズのはじめから読んでいたらもっと楽しめたかも)の『刀城言耶』ですら変換が難しくて、入力がやっかいなので、あらすじは省略。のめりこむようにして読んでいたら、首から背中にかけて寝違えたような痛みが(ホントです)・・・。何かの祟りかしら?

『○○の如き○○もの』シリーズは第四作の最新作『山魔の如き嗤うもの』が出たばかり。図書館のHPが再開したら、真っ先に予約をいれましょう。