『未読だけど「懐かしの**」本』一人企画の第二弾は「懐かしのSF」。浅倉久志さんのアンソロジーがドンピシャでした。1940年代から60年代の海外ユーモアSF短編集です。ユーモア、奇想、ナンセンスといろいろな名前で呼ばれるものの中でも、特に「バカSF」が懐かしさのツボです。ニューウエーブ以前の「のほほん」味もいいけれど、NWがかったのも悪くない。
「見よ、かの巨鳥を!」ネルスン・ボンド(★★★)
宇宙の彼方よりやってきた巨鳥によって、太陽系の起源が解き明かされるのか。宇宙の深遠に迫る?バカSF。 百年経っても大丈夫!なオチ
宇宙の彼方よりやってきた巨鳥によって、太陽系の起源が解き明かされるのか。宇宙の深遠に迫る?バカSF。 百年経っても大丈夫!なオチ
「マスタースンと社員たち」ジョン・スラデック(★★)
ワンマン社長マスタースンと9人の事務社員による企業活動とは何か?事務仕事が自己目的化し、経費節減のみが最終目標か?シュールかマジックかは知らないが迫力あるレアリズムSF。なんとなくヤスタカヵ。
ワンマン社長マスタースンと9人の事務社員による企業活動とは何か?事務仕事が自己目的化し、経費節減のみが最終目標か?シュールかマジックかは知らないが迫力あるレアリズムSF。なんとなくヤスタカヵ。
「バーボン湖」ジョン・ノヴォトニイ
あるいはバーボンでいっぱいの湖?バーボンよりアップル・ブランデーの方を一杯戴きたい。古めかしいバカSF。妻たちの書き方が型にはまりすぎ。
あるいはバーボンでいっぱいの湖?バーボンよりアップル・ブランデーの方を一杯戴きたい。古めかしいバカSF。妻たちの書き方が型にはまりすぎ。
「グラックの卵」ハーヴェイ・ジェイコブズ
ヒーコフ博士の遺した、絶滅した鳥の卵を孵化させようとして、いろいろ工夫する「ぼく」。(ハリーは金の卵を孵すのにお風呂に入れていたョ。)最後のオチはいまや古びてしまったSF。
ヒーコフ博士の遺した、絶滅した鳥の卵を孵化させようとして、いろいろ工夫する「ぼく」。(ハリーは金の卵を孵すのにお風呂に入れていたョ。)最後のオチはいまや古びてしまったSF。
涙でるくらい懐かしい~「懐かしのSF」本でした。