短編集「旧宮殿にて」の前に書かれた長編です。
その謎を解くのはクールで皮肉屋の探偵レオナルド(もちろんダ・ヴィンチ)と、白貂を抱く貴婦人チェチリア・ガッレラーニ。そしてミラノの宰相で黒衣の貴族ルドヴィコ・イル・モーロ。
時代がかった舞台や道具立ての雰囲気、登場人物たちの気の利いた会話、スケールの大きな謎解きと最後の締めもいい。どれも“本格”のお約束なんですが、それを軽いタッチで楽しめました。↓ネタバレかな
ダ・ヴィンチはかなり長い間ミラノにいたみたいだし、チェチリアとルドヴィコの関係にも伏線が張られていて、シリーズ第三作はいつでるのかしら。
水に浮かんだ古城はヴェネティアのようです。題名にすでに仕掛けがあるなんて! |