集英社文庫 2007年 1000円
不用本をたくさん頂いた中に、東野圭吾作品がありました。多作のミステリー作家の作品は、未読、既読がわからなくなってしまいます。「変身」を読み始めたら、途中で既読であることに気がつきがっかり。
「幻夜」「白夜行」のような長編はさすがに未読であることがはっきりしています。読み終わってから、「白夜行」の続編？というような解説があって、幕切れの唐突さはそれゆえなのでしょうか。逆の順序で読むべきだったのかもしれません。
震災の夜の印象的な場面から始まるにしても、こんなに長い小説を、途中飽きることなく一気に読ませるのが、東野さんの腕なのでしょう。美冬という悪女が何者なのかははっきりしないので、「白夜行」を読もうという気になりました。
