日本語ブログが世界一という、二週間ほど前のニュースです。
ブログ検索のTechnoratiが発表したレポートによると、2006年第4四半期は日本語が第2位の英語を抑え、ブログ投稿数の多い言語の第1位に再びランクインしたという。State of the Live Web というこのレポートには「言語別のブログ投稿数を集計した最新の調査結果により、日本語が再びトップに返り咲いたことが明らかになった。日本語のブログ投稿数は全体の37%を占める( 2006年第3四半期 は、日本語のブログの割合は33%だった。2位につけた英語は第3四半期の39%から第4四半期は36%へと低下した)。またトップ10に入った言語の中では、イタリア語がスペイン語を抜いて4位につけるという動きも見られた。3位につけたのは中国語だった。
こんな私でもブログを書いているのですから、このごろブログが多いなとは思っていましたが、日本語人口から考えると驚きの数字です。日本のブログ文化はどうなっているのか知りたくなりました。
“社会心理学から分析するネット・コミュニケーションの最新形。なぜブログは書かれ、読まれるのか。”という内容紹介の本がこれです。図書館で取り寄せてもらいました。心理学系の分析だけでなく、日本にウェブ日記やブログ(両方をあわせてウェブログ)が普及してきた十年あまりの歴史も詳しく説明されていて、ブログの意味が少しわかりました。
これまでの日本文化の中に見られた日記もしくは日誌は、書く内容が事実か心情か、書く対象が自分自身か他者かによって、四つのタイプに分けられるといいます。「備忘録」か、「日誌」か、「狭義の日記」か、「公開日記」かです。そしてそのすべてのタイプが、ウェブ日記にも見られるといいます。また現在のウェブログの状況もわかりやすく書かれていました。
そして、将来、ウェブログという現在の形式が存続するかどうかはわからないが、自己表現と他者との交流の場をわたしたちが手放す事はないはずで、少なくともウェブログの進化系が続くだろうということです。「インターネット上の自己表現の場は今後も私たちにとって大きな意味を持ち続け、ただ書き続けることによって、その価値は発生する」という第4章の結びの言葉が印象的です。そして、ウェブログがいつか時代の貴重な証言者になるかもしれないということです。
GW用に、図書館で小説をたくさん借りました。どこにも出かけることなくひたすら本を読み続けるのは、楽しみなのか、苦しみなのか、よくわかりません。