壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

モゴール族探検紀

イメージ 1

モゴール族探検紀 梅棹忠夫 岩波新書(青版)
前回 梅棹さんの生態史観を呼んでいたら突然思い出して、どうしても再読したくなりました。

アフガニスタンの奥地にいるらしいモンゴル帝国の末裔を探す旅。今ほどには危険ではないでしょうが、それでも、多民族国家であり、政情不安定な地域へ、肩肘張らずに入っていく人たちの姿がおもしろいのです。
奥地のある村に滞在した間、村人の間の確執や力関係から、民族間の確執を洞察するあたり、人間観察力に優れた著者の真骨頂です。
あっという間に読めるくらい短いのですが、中身は詰まっています。