遺伝子神話の崩壊 デイヴィッド・S.ムーア
池田清彦、池田清美訳
徳間書店 2200円 2005年
遺伝子
決定論が遺伝子神話ということでしょうか。遺伝子が全てを決定するなどとは、
ドーキンスでさえ主張していないと思います。ありもしない神話を作り上げ、それと戦おうとしているように見えます。まあ、長寿遺伝子とか、
肥満遺伝子とかの表現がありもしない神話を作ってしまうのは確かです。
著者は
発達心理学者であり、
進化心理学や行動遺伝学に対する反論としては、理解できないでもないのですが、全ての形質は獲得形質であるという過激な表現もあって、心理学全体が怪しく思えてしまいます。