壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

ズルい言葉 酒井順子

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ズルい言葉 酒井順子
角川春樹事務所 2010年 1300円

「ある意味」、「おバカ」、「嫌いじゃない」、「していいですか?」、「どこか懐かしい」、「今度ご飯でも」「なかなか」、「普通に」、「もしアレだったら」・・・・・・断定的に言いたくない、責任を取りたくない、意味をぼかしたい、逃げ道を作っておきたい、目立ちたくない「ズルい言葉」をめぐる、ほんのり辛口エッセイ。

そんな曖昧語をめぐる酒井さんのなかなかのツッコミは嫌いじゃない。 みんなが使っている同じ言い回しについ同調してしまうのも、スムーズな付き合いのためには、ある意味、必須なものかも~なんてね。もしもアレだったら便利な紋切表現も使っていいですか?みたいな・・・