一人暮らしの食卓では、食べることへの喜びが少ないのが悩みです。毎食調理するのが無駄に思えて、作り置きの惣菜を毎食、食べ続けるという日が続きます。それはそれで、合理的だとは思うのですが、ついマンネリになります。けれど、料理の本を見ながら作るほどでもないし・・・。そんな時は、料理のレシピ付エッセイを読むと、ちょっと元気が出ます。
1963年生まれの料理研究家ウーさんは、文化大革命の時には小学生で、母親とともに農村に下放され、近代化に向かう北京で育ちました。カナダへ留学しようという一ヶ月前に、天安門事件が起きて留学の夢は潰え、26歳で日本に留学して結婚、料理研究家として活躍するまでの様子をやわらかい言葉で語ってくださいます。
簡単につくれて体が温まりそうな中華粥やスープがおいしそう。この中から数品つくってみましょう。ただ、四人分のレシピでそのまま作り、四食食べ続けることになりそうですが・・・。