タルシュ帝国がせまり、不安がたかまる新ヨゴ皇国。皇太子チャグムは罠と知りながら、隣国の救援にむかう。海を越え、チャグムのはるかな旅がはじまる。
チャグムはさらに成長し、(いささか「デキスギ君」の感はありますが、)自分の感情を抑えて国を守るという立場でものを考えるようになりました。降伏して属国としての道を歩むなら、父と弟を犠牲にしなければならない。それとも降伏せずに自国を戦火にさらすのか、重大な選択を迫られる中で、チャグムが第三の選択をして危険な賭けに出て行くという、とても印象的な場面で終わります。
もう次を読むしかないじゃないですか。