「病院勤務は悪夢だ」挨拶がわりに僕らはこう言う。研修医の地獄のシフトじゃ睡眠時間は当然不足、疲労は無限。クスリでもキメなきゃやってられない。しかもその日の入院患者が最悪。マフィアのそいつは知られてはならぬ僕の過去を知っているのだ――。疾走感抜群の語り口で病院内部と裏社会の暗黒面を鮮やかに描き、驚愕の結末が全米の度肝を抜いたメディカル・スリラー、上陸!(裏表紙)
主人公の馬鹿っぽい軽口を我慢して読みはじめると、あっというまに話に引き込まれました。主人公のあまりにも意外な過去と、現在の病院勤務のとんでもない展開が絡み合って、なるほど読者を飽きさせません。主人公がなぜ「ベアクロー」と呼ばれているかについては笑えましたが、驚愕の結末はあまりにも痛い。本当に痛い。ディカプリオで映画化だっていうけれど、スプラッターはどうもね~。