壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

名探偵の掟 東野圭吾

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名探偵の掟 東野圭吾
講談社文庫 1999年 590円

名探偵天下一大五郎と語り手である大河原番三警部が小説世界より飛び出しては、作者と
読者にいちゃもんをつけるドタバタ・メタ・メタ・ミステリ。

安易に使われる密室や時刻表トリックをわらい、探偵の類型的な推理をわらい、漫然と読んで推理しない読者をもわらうという、一見悪ふざけのような内容ですが、ミステリ論にもなっていて、さらに著者の「やっぱり本格が好き」という主張が伝わってくるようで、大笑いしながら読みました。陳腐な駄洒落も好きだなあ。ドラマを見たいとまでは思いませんが・・・。