壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

青の美術史 小林康夫

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青の美術史 小林康夫
ポーラ文化研究所 1999年 1800円

「青の歴史」関連のものですが、美術史に特化した比較的短い読み物です。しかし内容の多くが絵画の分析に費やされていて素人にとっては、ついていくのが大変でした。フラ・アンジェリコの「受胎告知」は数が多くてそれぞれに聖母の衣裳が異なる事、ピカソの「青の時代」の意味など、なるほどと思うことはたくさんありましたが、この本を読んでから、「青の歴史」を読めばよかったみたいです。

かなりの数のカラー図版にもかかわらず、解説を理解するには不足していて、かといってインターネットで絵を探しながら読む気持ちにはなれなくて、絵の鑑賞といえば、好きか嫌いかの基準しかなくて、あまりの知識不足。

そろそろ「色の歴史」への興味が薄れてきたみたい。何かもっと別の面白い本はないかなあ。