壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

旧宮殿にて 15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦

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旧宮殿にて 15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦
三雲岳斗 光文社 2005年 1500円

自分ではもう忘れてしまって年間ベストを作れないので、他力本願でブロガーさんたちの2007年ベストを拾い読みしようかと思いまして^^;)・。図書館で手に入る限りですが。
まず、べるさんのところの連作短編ベストです。

美男探偵レオナルド登場。ワトソン役は時の宰相ルドヴィコ・スフォルツァかな、才色兼備のチェチリアかな。時代背景もわかりやすく書いてあったし、ダ・ヴィンチ考案の道具が絡んで謎解きが楽しめました。

少しネタバレですので↓反転してはいけません。
愛だけが思い出させる
レオナルドは楽器もたしなんだんですね。暗号はイタリア語なのでわからないなあ。ドレミ暗号は、日本語だとドレドレシラミ、ソレシラミ、ミレドミレドシラミぐらいしか思いつかないです。
窓のない塔から見る景色
カメラ・オブスキューラはすぐに思い当たったけれど、脱出方法はパラシュートかと思いました。
忘れられた右腕
鋳造の研究をしていたというのは聞いたことがあるけれど、この方法はあまり現実的ではないですね。もっともダ・ヴィンチの機械類も実用性はイマイチだったらしいから・・。
二つの鍵
これは、もう論理のみからなる本格ミステリーですね。とてもついていけませんでしたから。
ウェヌスの憂鬱
このミスリードはちょっと・・。でも私はひっかかりました。もうこのシリーズが終わりかと心配しましたよ。

三雲岳斗さん、あまりに面白いのでアマゾンで他の著作も探しました。
;あっ、すみません、お部屋まちがいました??