壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

アヒルと鴨のコインロッカー

イメージ 1


現在の語り手は僕「椎名」。地方大学に通うため一人暮らしを始めたばかりに出会った黒ずくめの青年「河崎」に誘われて本屋襲撃を決行した。謎めいた河崎の言動に振り回され、わけがわからないまま、過去に遡ってく。

二年前の語り手は私「琴美」。恋人のブータンからの留学生「ドルジ」と元彼の「河崎」、勤め先のペットショップのオーナー「麗子さん」とともに、ペット虐待の犯人たちを追う。

二つの物語が邂逅した時点で何が起こるか。意外な展開をこれ以上は書けません。アヒルと鴨のコインロッカーの意味は?過去と謎はいちおう明らかにはなりますが、書かれた物語の後はどうなるのでしょうか。

映画化されたということですが、この仕掛けられた謎を表現するのにどんな手法が用いられたのか、とても気になります。