壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子  松崎有理

嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子  松崎有理

角川文庫 Kindle Unlimited

理系SF『架空論文投稿計画』と『5まで数える』は既読のはず。昨年出版された『シュレディンガーの少女』を読む予定ですが,その前に読み放題の本書を。

北の街の蛸足大学の理学部で博士号を取得したシーノの専門分野は,希少生物ホラホラ属の分類学だ。無給の博士研究員だから,無職も同然。研究職希望だから職安での就職活動もままならず,町で見かけた張り紙で,嘘道家元の秘書になる。怪しげな家元は特殊な就職相談員として,超能力者や吸血鬼やAIの就職をあっせんしている。その手伝いをしているうちにシーノは…。

理系院卒のリケジョの就職の困難さをベースにしたファンタジー。 シーノは追いつめられてホームレスも経験して,研究職を選ばずに家元の秘書におさまったが,シーノの将来はどうなるのだろうか? ファンタジーだから,そんなことは考えなくていいのでしょうね。    松崎さんをフォローしている,リケ婆です。