自分で名付ける 松田青子
妊婦さん,産婦さん,子育て中の人たちに絶賛お勧めです。
絶妙なジェンダー観で構成された短編『おばちゃんたちのいるところ』で,著者の立ち位置を好きになりました。
自分自身の事としてはすっかり忘れてしまった「妊娠・出産・子育て」ですが,今年になって娘の里帰り出産に付き合い,娘の悩みやモヤモヤの聞き役を半年勤めましたので,著者の言わんとしていることが全部腑に落ちます。
今は自宅に帰って,「ワンオペ」育児が怖いという不安感,世間から孤立しているのではという閉塞感にさいなまれているという娘に紹介したら,「響く」「救われる」というようなことを言っておりました。
目次張り付けておきます
【目次】
1章 「妊婦」になる
2章 「無痛分娩でお願いします」
3章 「つわり」というわけのわからないもの
4章 「理想の母親像」とゾンビたち
5章 「妊娠線」は妊娠中にいれたタトゥー
6章 「母乳」、「液体ミルク」、「マザーズバッグ」
7章 「ワンオペ」がこわい
8章 「うるさくないね、かわいいね」
9章 「ベビーカーどうですかねえ」
10章 「名前」を付ける
11章 「電車」と「料理」、どっちも好き
12章 「保護する者でございます」