壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

猫は知っていた 二木悦子

猫は知っていた 二木悦子

講談社文庫  電子書籍

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二木悦子のミステリーデビュー作で,1957年の第3回江戸川乱歩賞受賞作ということですから,なんと64年前の作品です。映画やテレビにもなったようで,社会状況や生活環境の違いを差し引いても,コージーミステリとして十分に鑑賞できるロングセラーです。当時,このようなソフトでライトなミステリーは本当に新鮮だったのでしょう。

 

せっかく電子書籍になっているので,ALEXAで「睡眠読書」を試みました。二木兄弟が,事件の舞台となった箱崎医院にたどり着いた辺りで寝付き,そのまま5~6時間ほど朗読を聞きながら熟睡しました。加齢ゆえの睡眠障害でいつもは眠りが浅いのですが,なぜか合成音声の音でよく眠れます。朝6時過ぎに目が覚めかけ,半分寝ぼけて,犯人の殺害動機の告白を聞きました(あーあ)。もちろんもう一度,字を読みました。