壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

ワーキング・ホリデー 坂木 司

ワーキング・ホリデー 坂木 司

2020年 (文春文庫) Kindle

 f:id:retrospectively:20200812194948j:plain

元ヤンキーのホストのヤマトが,突然訪ねてきた小学五年の息子進と暮らし始める。ホストをくびになって,宅配の配達員として働き始めるヤマトと,料理も掃除も一人前にできるしっかり者の進。登場人物はみんないい人で,二人の気持ちの行き違いもしっかり解消する。安心して読むことのできる話です。

 

ハニービーズエクスプレス宅配便(っていうか,主人公がヤマトで,クロネコ便がモデルだけど)の支店の業務がよくわかるお仕事小説でもあります。コロナ騒ぎですっかり宅配便にお世話になったので,こんなにいい人ばかりが働いていると思うとすごくうれしい(妄想)。リヤカーで配達しているのをよく見かけるのですが,今日は外が35℃以上です。こんな日は冷房の効いた車で配達してほしいなと心配しています。

 

夏休みが終わって,進は母親の元に帰っていきましたが,続編『ウインター・ホリデー』があるそうで,ついポチリました。