あずかりやさん 桐島くんの青春 大山淳子
ポプラ文庫 2018年7月
あずかりやさんの二作目です。
『プロローグ』『あくりゅうのブン』 文机が語る作家志望の男の話。長い間あずけられて文机がぼやきます。
『青い鉛筆』 中学一年生の女の子が、思い余って青い鉛筆をあずけに来ました。同級生との関係、家庭環境など、やっかいなものを抱えた少女が成長していく様子にほっとします。
『夢見心地』 トロイメライを奏でるオルゴールの数奇な運命。
『海を見に行く』 店主の桐島くんの青春をとおして、なぜこのあずかりやをはじめたのか、少しだけわかったかな。