壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アウシュヴィッツのタトゥー係 ヘザー・モリス

アウシュヴィッツのタトゥー係 ヘザー・モリス 双葉社 2019年9月 収容所で生きのびるため同胞に番号を刺青するタトゥー係の男性が、そこで出会った女性との愛を貫く物語。実話をもとにしたフィクションということで、アウシュヴィッツから生還したユダヤ人か…

あずかりやさん 桐島くんの青春 大山淳子

あずかりやさん 桐島くんの青春 大山淳子 ポプラ文庫 2018年7月 あずかりやさんの二作目です。 『プロローグ』『あくりゅうのブン』 文机が語る作家志望の男の話。長い間あずけられて文机がぼやきます。 『青い鉛筆』 中学一年生の女の子が、思い余って青い…

あずかりやさん 大山淳子

あずかりやさん 大山淳子 ポプラ文庫 2015年6月 商店街の片隅にある元和菓子屋が「あずかりやさん」。年若い店主が1日百円でどんなものでもあずかる。持ち込めるものならどんなものでもOK。ただし期限を過ぎて取りに来ないと、店主の物になってしまう。店主…

ピアノ・レッスン アリス・マンロー

ピアノ・レッスン アリス・マンロー 小竹由美子 訳 新潮クレストブック 2018年11月 マンローの処女作を含む初期短編集。その描写の精緻で辛辣な特徴は晩年まで一貫していたらしい。心に刺さった棘は、長い間忘れていればそう痛むものではなくなっているが、…