壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

クラゲに学ぶ  ノーベル賞への道 下村脩

震災後に東京へ向かうのに、これまで利用していた高速バスに乗るのが不安で、新幹線を使っていました。所要時間一時間では本を一冊読みきれないし、運賃も倍かかる。ということで、思い切って高速バスで帰ってきました。所要時間三時間で読みきったのがこの…

ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利  ロバート・バー

十日近く留守にしていたら、庭の花がびっくりするほど成長していました。でも花ばかりか雑草も大繁殖。今のうちに草取りをしておかないと、夏になって大変なことになるのはわかっているのですが、用事が溜まっていて、なかなか手がつけられません。 ウジェー…

音楽嗜好症 ミュージコフィリア オリヴァー・サックス

今週末はまた実家へ。東京はまだまだ揺れているので落ち着かないでしょうね。 音楽嗜好症 ミュージコフィリア オリヴァー・サックス 大田直子訳 早川書房 2010年 2500円 サックスの最新刊。「人間にとって音楽とは何か」というのが大命題ではありますが、サ…

日本語のために 丸谷才一

日本語のために 丸谷才一 新潮文庫 2011年 540円 うっかり本を持たずに駅まで来て、新幹線に乗る直前に売店で購入。有名なエッセイなのに初読でした。この作家の小説は、20年位前まではかなり読んでいたはず。Wikipediaで調べてみると、『輝く日の宮』以外は…

撃墜王 P.クロステルマン

春らしい暖かな日が続き、すこし元気になったんですが、相次ぐ余震のニュースを見るたびに、原発のことと震源が南下していることを思い出し、『東南海大地震』が頭をよぎります。『地震、津波に火事、原発』。心配したってしきれるものではないんですけれど…

あんじゅう 宮部みゆき

震災から一ヶ月、被災したわけでも買い物に不便をしているわけでもないのに、毎日落ち着かない気持ちでいます。新しい本がほとんど読めない状態ですので、ずっと前に読んだ本を少しずつUPしてます。 あんじゅう 宮部みゆき 三島屋変調百物語事続 中央公論新…

竜が最後に帰る場所 恒川光太郎

さきほど、東京から帰ってきました。計画停電もなく、スーパーの棚も空きがなくなっていました。 竜が最後に帰る場所 恒川光太郎 講談社 2010年 1500円 恒川さんの新作短編集。タイトルは似ているけれど、前作『南の子供が夜いくところ』のような連作短編で…