壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか   三中信宏

分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか 三中信宏 講談社現代新書2014 2009年 800円 『系統樹思考の世界』の姉妹編。本のオビ(右)はこんなに豪華らしいが、図書館本なので味気ない。新書にしてはかなりの量の参考文献には多くの専門書に混ざっ…

追想五断章 米澤穂信

追想五断章 米澤穂信 集英社 2009年 1300円 伯父の営んでいる古書店に居候している菅生芳光は、大学を休学中の身。復学の学資を稼ぐため、古書店を訪れた北里可南子という若い女性の依頼で、彼女の父親の遺品である五編の小説を探し始めます。その五編のリド…

今昔奇怪録 朱雀門出

今昔奇怪録 朱雀門出 角川ホラー文庫 2009年 540円 2009年日本ホラー大賞短編賞受賞作。ホラーだって読みたいけれど、怖いのはどうも・・・。これくらいがちょうどいいです。どの話も好みでしたし・・。 『今昔奇怪録』 町会館の清掃中に本棚で見つけた『今…

還らざる道 内田康夫

還らざる道 内田康夫 祥伝社ノン・ノベル 2009年 890円 これも貰い物ミステリ。浅見光彦101番目の事件だそうです。 桜の季節、愛知・岐阜県境の奥矢作湖に他殺体が浮かんだ。被害者は業界大手、白陽インテリア会長の瀬戸一弘と判明。瀬戸は、二度と還らない…

新参者 東野圭吾

新参者 東野圭吾 講談社 2009年 1680円 図書館での予約数500以上という東野圭吾の最新作を貰ったので嬉しくって、加賀恭一郎刑事とはたぶん初対面ですが読んでしまいました。 読み始めてすぐ「宮部みゆき?」と勘違いするほどに、江戸情緒の残る下町の風景と…

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾 講談社文庫 1998年 780円 題名から、タイムパラドックス物かと思って読み始めたら、そうではありませんでした。親友の二人が同じ女性を愛してしまったという切ないラブストーリーの中に、記憶の改編というSF的テ…

大腸菌―進化のカギを握るミクロな生命体  カール・ジンマー

大腸菌―進化のカギを握るミクロな生命体 カール・ジンマー 矢野真千子訳 NHK出版 2009年 2100円 パソコンが使えなかったので、ブログを少しお休みをしていました。あいだが開くとブログに復帰するのがだんだん面倒になります。でも記事にした本が(読書メー…

ゴミと罰 ジル・チャーチル

ゴミと罰 ジル・チャーチル 浅羽莢子訳 創元推理文庫 1991年 480円 久しぶりにコージー・ミステリを読みたくなりました。長いシリーズ物なので、ゆきあやさんに紹介いただいた通り、順序良く第一作からいきましょう。 三人の子持ちアラフォー主婦ジェーンの…

少年探偵ロビンの冒険   F・W・クロフツ

少年探偵ロビンの冒険 F・W・クロフツ 井伊順彦訳 論創ミステリ62(ヴィンテージ・ジュヴナイル) 2007年 1800円 クロフツといえば、四十年以上前(中学生のころ)に『クロイドン発12時30分』で倒叙ミステリを初めて知り、『樽』でアリバイ崩しの醍醐味を知…

銀二貫 高田郁

銀二貫 高田郁 幻冬舎 2009年 1000円 人情時代物を求めて読みました。大坂天満の寒天問屋和助が、仇討ちで父を亡くした松吉を「銀二貫」で救って引きとり、育てていきます。周りの人情厚い人々に支えられて、松吉が商人として成長していく姿が描かれます。 …

パリ 地下都市の歴史 ギュンター・リアー/オリヴィエ・ファイ

パリ 地下都市の歴史 ギュンター・リアー/オリヴィエ・ファイ 古川まり訳 東洋書林 2009年 3800円 怖がりなので実際には行けませんが、「地下」とか「洞窟」とか好きです。パリの下水道より、もっと興味を惹かれるものがパリの地下にありました。 パリの地…

ラウィーニア    アーシュラ・K・ル=グウィン

ラウィーニア アーシュラ・K・ル=グウィン 谷垣暁美訳 河出書房新社Modern & Classic 2009年 2200円 明けましておめでとうございます・・・というにはもう遅すぎでしょうか。 松が明けたのに、お正月ボケからなかなか抜け切れません。昨年末には読書のまと…