壊れかけたメモリーの外部記憶

70代の読書記録です。あとどれくらい本が読めるんだろう…

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

か 海底密室 三雲岳斗 回転木馬のデッド・ヒート 村上春樹 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 ウェンディ・ムーア 還らざる道 内田康夫 香りの愉しみ、匂いの秘密 ルカ・トゥリン 科学哲学の冒険 戸山田和久 科学と宗教 J・H・ブルック 鏡の影 佐藤亜紀 …

き 記憶に残っていること 堀江敏幸編 記憶は嘘をつく , ジョン・コートル 危険な世界史 中野京子 疑似科学入門 池内了 奇術師 クリストファー・プリースト 疑心 隠蔽捜査3 今野敏 きつねのはなし 森見 登美彦 昨日のように遠い日―少女少年小説選 柴田元幸編 …

あーい

あ アンソニー・F・アヴェニ ナスカ地上絵の謎 蒼井上鷹 九杯目には早すぎる 青柳いづみこ ボクたちクラシックつながり 六本指のゴルドベルグ 浅田次郎 椿山課長の七日間 天切り松闇がたり 第一巻 闇の花道 天切り松闇がたり 第二巻 残侠 天切り松闇がたり …

喪失の響き キラン・デサイ

喪失の響き キラン・デサイ 谷崎由依訳 ハヤカワepiブックス 2008年 2000円 両親を亡くした少女サイは、たった一人の身寄りである祖父と暮らすことになりました。元判事である祖父は、ヒマラヤ山脈の麓カリンポン(西ベンガル州)で隠遁生活を送っています。…

猫と針 恩田陸

猫と針 恩田陸 新潮社 2008年 1200円 これも新着図書コーナーで見つけました。恩田さんの本なのに、借りられもせずに何故ここに? 恩田さんの初戯曲だそうです。 登場人物は喪服の男女五人。タナカ、サトウ、スズキ、タカハシ、ヤマダと没個性の名前ばかりで…

廃墟の上でダンス ミラーナ・テルローヴァ

廃墟の上でダンス ミラーナ・テルローヴァ 橘 明美訳 ポプラ社 2008年 1500円 『チェチェンの戦火を生き抜いた少女』という副題です。りぼんさんの所で見かけた本が、図書館新着コーナーにありました。 18世紀にロシア帝国が南に勢力を伸ばし始めたときから…

トンデモ仮説の世界 竹内薫

トンデモ仮説の世界 竹内薫 徳間書店 2008年 図書館の新着図書コーナーにあった本です。著者の竹内薫さんという方を、物理畑の科学啓蒙家として、竹内均さんと同一人物だと長いあいだ思い込んでいました。この本を手にとってトンデモない勘違いに気がつきま…

ハッピーエンドにさよならを 歌野晶午

ハッピーエンドにさよならを 歌野晶午 角川書店 2007年 1500円 今週は、一人企画の新刊本週間です。図書館の本なので最新刊というわけには行きませんし、予約の無い(人気の無い^^)本が殆どですが・・。 図書館の新着図書コーナーで見つけました。こういう…

朗読者 ベルンハルト・シュリンク

朗読者 ベルンハルト・シュリンク 松永美穂 訳 新潮クレストブックス 2000年 1800円 15歳の時、二十歳以上も年上のハンナを愛した「ぼく」、20歳の法学生として法廷でハンナに再会した「ぼく」、そして十数年ものあいだ彼女に本を朗読し続けた「ぼく」。その…

ガリア戦記 ユリウス・カエサル

ガリア戦記 ユリウス・カエサル 中倉玄喜訳 PHP研究所 2008年 2000円 「ローマ人の物語」ユリウス・カエサル ルビコン以前を読めば、『簡潔、明晰、洗練されたエレガンス』と評判の文章とはどんなものか、せめて日本語でもいいから、「ガリア戦記」を読みた…

感染地図 スティーヴン・ジョンソン

感染地図 スティーヴン・ジョンソン 矢野真千子訳 河出書房新社 2007年 2600円 19世紀半ば、ロンドンの裏街は臭かった。下肥屋の賃金が高騰し、下水設備のないままに水洗トイレが人気を博したためだった。しかしもっとも大きな原因は50年間で三倍に膨れ上が…

蒸気駆動の少年   ジョン・スラデック

蒸気駆動の少年 ジョン・スラデック 柳下毅一郎他 訳 河出書房新社 奇想コレクション 2008年 2100円 「グラックの卵」に一編入っていたスラデック作品の、奇妙奇天烈さに興味をもっていました。リボンさんのところで見かけたこの本を、図書館の新着コーナー…

武装解除 -紛争屋が見た世界 伊勢﨑賢治

武装解除 -紛争屋が見た世界 伊勢﨑賢治 講談社現代新書 2004年 740円 たまたま見た「爆笑問題のニッポンの教養」で面白そうだった「平和構築学」。残念ながら10分くらいしか見られませんでしたが、娘が面白いと教えてくれたのがこの本です。世界の紛争地域…

老人たちの生活と推理 コリン・ホルト・ソーヤー

老人たちの生活と推理 コリン・ホルト・ソーヤー 中村有希訳 創元推理文庫 2000年 680円 近頃流行のミステリは、犯人も名探偵も若い人が多くて、出てくる年配者はたいてい殺されていたりしています(単なるヒガミ?)。あまりに若い名探偵たちに時々ついて行…

香りの愉しみ、匂いの秘密 ルカ・トゥリン

香りの愉しみ、匂いの秘密 ルカ・トゥリン 山下篤子訳 河出書房新社 2008年 1800円 「匂いの帝王」ルカ・トゥリンの匂いの分子振動説、今度はジャーナリストではなく本人による紹介です。分子振動説の是非はともかくとして、特異な嗅覚の持ち主ルカ・トゥリ…

ビルマの鳥の木 多田富雄

ビルマの鳥の木 多田富雄 日本経済新聞社 1995年 1600円 「Y氏の終わり」に出てきた『ミス・ラスロップのねずみ小屋』の話を確かめたくて探していたら、この本に行き当たりました。「免疫の意味論」という名著のある多田さんは、免疫学者にして新作能の作者…

百年の誤読 海外文学編 岡野宏文X豊崎由美

百年の誤読 海外文学編 岡野宏文X豊崎由美 アスペクト 2008年 1600円 前作の「百年の誤読」の面白さにつられて、海外文学編も読んでみました。20世紀100年の100冊の古典的名作を、現代のものとして誤読してみたというのです。残念ながら前作のような鋭いツッ…

通訳/インタープリター スキ・キム

通訳/インタープリター スキ・キム 國重 純二訳 集英社 2007年 2500円 ソウル出身でアメリカ育ちのスキ・キムの第一作。以前に読んだディエゴ・マラーニの「通訳」を探していて見つけた本です。 フリーの通訳として法廷で働いている韓国系アメリカ人のスー…

パパにつける薬 アクセル・ハッケ

パパにつける薬 アクセル・ハッケ ミヒャエル・ゾーヴァ 絵 那須田淳/木本栄 訳 講談社 2007年 1300円 しつこく、もう一冊ハッケの本です。ハッケはここでは妻アンティエ、それにアンネ、マックス、マリー三人の子供との五人暮らし。六歳、五歳、二歳の小さ…

冷蔵庫との対話 アクセル・ハッケ

冷蔵庫との対話 アクセル・ハッケ 諏訪功訳 三修社 2004年 2200円 アクセル・ハッケが南ドイツ新聞に連載しているコラム集だそうです。前回読んだ「キリンと暮らす クジラと眠る」よりは現実的だけれど、彼の日常生活はどこかシュールです。妻パオラと息子ル…

キリンと暮らす クジラと眠る アクセル・ハッケ

キリンと暮らす クジラと眠る アクセル・ハッケ ミヒャエル・ゾーヴァ 絵 那須田淳/木本栄 訳 講談社 1998年 1400円 二ヶ月以上も前にメモしておいた本を、久しぶりに行った図書館で借りてきました。二、三冊のつもりが、あれもこれもとたくさん借りました。…

ローマ人の物語 8,9,10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上中下]

ローマ人の物語 8,9,10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上中下] 塩野七生 新潮文庫 2002年 各400円 やっとカエサルにたどりつきました。前作「勝者の混迷」をほとんど忘れるくらいの時間がたっていました。塩野さんの筆は快進撃で、カエサルが育ったころ…

QED 百人一首の呪 高田崇史

QED 百人一首の呪 高田崇史 講談社文庫 2002年 800円 QED第一作です。百人一首コレクターの真榊大陸が殺されたときに握りしめていたのは文屋朝康の札。殺人事件が起きてそれを解決した名探偵がいるので、いちおうミステリではあるのですが、謎解きの主力は犯…