2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
震える山 クールー、食人、狂牛病 ロバート クリッツマン 榎本 真理子訳 法政大学出版局 2003年 4500円 宮部みゆきのお初シリーズ 「震える岩」をgoogleしていて、入力違いで、ひっかかってきたのがこの本。 「Read Me!」というメッセージのようですので、…
図書館の興亡 古代アレクサンドリアから現代まで マシュー・バトルズ 白須英子訳 草思社 2004年 2500円 「悪魔に魅入られた本の城」のなかで、戦争によりモムゼンの蔵書がドイツの図書館から流出したり、爆撃で焼失したりしたという話がありました。また、ナ…
悪魔に魅入られた本の城 オリヴィエーロ・ディリベルト著 望月 紀子訳 晶文社 2004年 1900円 「祖先の物語」で出てきた書誌学に興味を惹かれ、図書の分類(日本十進分類法)で02に属する本を探しに市立図書館に行きました。分類番号01、02の書棚は開架書庫の…
祖先の物語 ドーキンスの生命史 リチャード・ドーキンス 垂水雄二訳 小学館 2006年 上下巻各3200円 The Ancestor’s Tale –A Pilglimage to the Dawn of Life Richard Dawkinsの原書版(中見できます)は、あとがきにあるように、写真はフルカラーで図表もカラ…
翻訳夜話2 サリンジャー戦記 村上 春樹, 柴田 元幸 文春新書 2003年 前作の続きで。「キャッチャー」がどうして今頃翻訳できたのかの詳しい事情(「ライ麦畑」は日本では白水社の独占契約で、村上訳は出版者のほうの意向らしい?)はわかりませんでしたが、…
翻訳夜話 村上 春樹, 柴田 元幸 文春新書 2000年 翻訳夜話2 サリンジャー戦記 村上 春樹, 柴田 元幸 文春新書 2000年 別に攻殻機動隊繋がりぢゃないけれど、サリンジャーの「ライ麦畑」が村上春樹の新訳で「キャッチャー・イン・ザ・ライ」として2003年に出…
11人いる! 萩尾望都 小学館文庫 [1994年] 肩のこらない読み物を本棚に探したけれど、めぼしいものは見つからず、娘の置いていった本の中から萩尾望都を選んで読みました。最初に読んだのはもう30年以上前。同じ年代の作者ですから、リアルタイムで読んでい…
砂の本 ホルヘ ルイス ボルヘス 篠田一士 訳 集英社 1980年 1000円 図書館でやっとこの本を見つけました。ラテンアメリカ文学の沼に一歩だけ踏み出したつもりが、ボルヘスという底なし沼に引きずり込まれてしまいました。とはいうもののまだ四冊目で…
七つの夜 ホルヘ ルイス ボルヘス 野谷 文昭 訳 みすず書房 1997年 2400円 神曲・悪夢・千一夜物語・仏教・詩について・カバラ・盲目について。七編の連続講演の記録です。 ボルヘス特有の難解な言葉はなく、ゆっくりと自分自身の思考体系を語ってい…
真相 切り裂きジャックは誰なのか?(上下) パトリシア・コーンウェル 相原真理子訳 講談社文庫 2005年 800円 752円 翻訳されたパトリシア・コーンウェルの小説は、どれも読んでしまったので、残っていたのはこの「真相」。小説ではないし、実際に起きた犯…
アトラス-迷宮のボルヘス ホルヘ・ルイス・ボルヘス 鼓 宗 訳 現代思想新社 2000年 3000円 ボルヘスの小説「砂の本」をぜひ読みたかったのだけれど、図書館では講演集と紀行文しか見つかりません。「砂の本」があるはずなのに閉架書庫で見つからなくて、予約…